セルフライナーノーツ「you still awake」
気がつけば10月も半ば。
去年転職してからもう1年。
最近は本当に時が過ぎるのが早く感じる。(毎年言ってる)
生活環境は大きく変わったし、転機となる1年だったはずだけど、実感はない。
後々振り返った時にそう思ったりするのだろうか。
そういえば先日、MVの撮影に行った。
当初は田舎道をドライブするような内容にしようと思っていた。
ところが生憎の雨で予定していた撮影プランは白紙に。
思いつきで東武動物公園に行くことにした。
何かMVに使えるようなシーンが撮れるのではと思い、雨の中車を走らせた。あくまで撮影目的だ。
一時間程で到着。
雨ということもあり人気は少ない。
動物、遊園地、雨。
中々面白い画が取れそうな条件ではある。
誤算があるとすればメンバー総じて動物好きだったということ。
撮影そっちのけで普通に動物に夢中。
僕は今、カメラに残ったデータを確認しながら途方に暮れている。
穴を掘る狸。
寒さのせいかピクリとも動かない鳥類たち。
暖を取る遠巻きのカピバラ。
雨で見えにくいホワイトタイガー
お腹のフォルムが素敵なペンギン
切なげなアライグマ
他にも、レッサーパンダの後頭部。
こぶりなワニ…etc
(しかも暗くていずれもよく見えない。)
メンバーの映るシーンはほぼ皆無。
少なくとも、現存する楽曲においては使い道がない。
動物自体は好きなので、動画をただただ眺めるだけの時間が過ぎていく。
とくに餌をねだるビーバーと、「キューキュー」と甘えた声でこちらの様子を伺うコツメカワウソの動画は一生見ていられる。
充実していたのか不毛だったのかよく分からない日になった。
まぁ、いいか。
ちなみに気に入ってる写真は「屋内に入りたいバッファロー」
というわけで、
セルフライナーノーツ「you still awake」
https://youtu.be/6YZBBqH3OAY
連帯責任なりのシューゲイザー。
シューゲイザーというジャンルを聴くのはメンバーで僕だけなような。
雰囲気をメンバーに伝えるのに苦労したような記憶がある。
当初はもっとギターをじゃんじゃん重ねようかと思ったけど、デモの段階でギターを重ねる毎に空間系のエフェクト効果が薄れていくのが気になり、3本までに抑えた。
気に入ってる曲なんだけど、ライブで再現するのが難しい曲でもある。
ギターは轟音でボーカルはウィスパーボイス(且つ低音)なので、PAさんとの意思疎通が不可欠だからだ。
この曲の演奏時だけ調整が必要になる。
特に中音で、自分の声が聞こえにくくて。。
何度かライブを観にきてくれたバンド仲間に、この曲を含め数曲「なんでやらないの?勿体ない。」と言われたことがあるが、この曲に関してはそういう事情。
タイトルはシューゲイザーの金字塔、my bloody Valentineのアルバム「LOVELESS」の「when you sleep」"あなたの眠っている時に"の反語っぽい感じで「You still awake?」"まだ起きてる?"にした。
僕は寝つきが極端に悪いので。
詩について。
こんな僕でもちょこちょこ人生相談的なものをされる時がある。
そんな時、僕は明確な答えや的確なアドバイスが出来なくていつも歯痒くなる。
というのも、大抵の人は僕よりしっかりしているし、友達も多いし、健康的だし、恋人がいたり、家庭があったり、趣味があったり…etc
僕からすると、キラキラして見える人ばかりだからだ。
人間的に余程まともな人が抱える悩みの解決策を僕が知る由もない。
コンプレックスの塊で、万年不眠症の男に相談するのは、相手を間違っているような気もするが、本人は至って深刻そうだ。
それに、数少ない友人や仲間の真剣な悩みををぞんざいには出来ない。
ジレンマというかなんと言うか。。
直接的に詩に反映させたわけじゃないけど、そんな事を考えながら作った記憶がある。
「答えは分からないけど、一緒に悩むことはできるよ」
って事と
「君なら大丈夫。少なくとも俺が思うには」
って事。
良ければご視聴を。
最後にもうひと狸。