セルフライナーノーツ「はさみ」
祭りも花火大会もなかった夏が終わろうとしている。
バンドとしてはライブイベントもなかった夏。
代わりと言っていいのか分からないが、配信ライブやスタジオライブが俄に脚光を浴びている。
かくいう連帯責任も先日、スタジオライブに挑戦した。
https://youtu.be/bNK7ujxIX-s
https://youtu.be/UXq4wnTXXfY
(良ければご視聴ください。)
今日はそんな折、ジャズバンドの手伝いをしてきた。プロを講師に呼んだり、地域イベントを主催したり精力的に活動しているバンドだ。
身内が所属していており、今回スタジオライブをして配信するとのことでお手伝いに。
PAにカメラマン、さらにプロモーションビデオも作ってくれとのこと。なかなかハードな1日だった。
普段3人で活動しているので、大所帯のバンドの中に混ざるのは新鮮である。
僕は相変わらずのコミュ障を炸裂させつつ黙々と作業を行った。
多くの人からの「一体こいつは誰なんだ。。」という視線を感じる。
結果、1日居たのに誰とも仲良くならないという快挙を成し遂げた。
言い訳すると、僕は「見知らぬ人間関係の中にに身内がいる状態」が非常に苦手だ。
性格の表裏の落差がジキルとハイドくらいある人間なので、
他人がいるため身内ノリになれず、かと言って身内がいるので猫を被ることもできない。そんな状況がとてもツラい。
そういえば「連帯責任」も元々長い付き合いのメンバー+新メンバーのスタートだったので、打ち解けるのに非常に時間がかかった。
正直、未だにスタジオ後の「メシでも食いに行く?」的な誘いをするのにも若干の緊張がある。
実際けっこう断られるし。
いや、よく考えたら俺からしか誘ったことないじゃねーか!
…やんわり寂しくなってきたところでセルフライナーノーツに移ります。
5曲目。
「はさみ」
この曲はえりさんから貰った詩を基に作った。
ゆったりしてるけど感情的な演奏。
力作。
「弾き語りできる曲」がテーマ。
そんなわけで始めてレコーディングでアコギを用いた。
まあ、弾き語りはしたことないんだけど。
レコーディングは1番難航した記憶。特にコーラスの録音はトラウマレベル。
それと音源だと間奏が跳ねるノリだけど、ライブでやるときはちょっと変更してる。
録音するまでパート間のノリの違いに気づかなかった。他のパートの音を聴くって大切。
リードギターはサイドギターと分離しすぎないフレーズをお願いした。
「くるりの「東京」みたいなのでお願い。」という非常にざっくりしたオーダーに、よく応えてくれたと思う。
なんというか「初心」っぽい曲だと思う。
青臭さとか照れを隠さずに作った。
えりさんからは事前にいくつかの詩をもらってたんだけど、「都合のいい距離」って表現が気に入って曲にする事に。
もらった詩のタイトルは確か英語のタイトルだったと思うけど、仮で付けた「はさみ」でいつの間にか曲名が固定された。えりさん的には納得してたんだろうか。。
元々の詩は、内省的な描写がかなりあったのだけれど大幅にカットした。
悪くなかったんだけど、全部盛り込むと10分越えの曲になりそうだったので。
やっぱり自分では思いつかない表現が沢山あって面白いなあと思う。
添削はしたけど、極力元の要素は残すようこころがけた。
詩の内容について本人は、「実体験ではない」といってたけど、本当だろうか。。
MVのイルミネーションのカットは寄居のパーキングエリア。
イルミネーションがあって尚且つ人気がない所ということで。
ちなみに寄居のパーキングエリアは「星の王子さま」がコンセプトになっていて可愛いです。
あとパンが美味しい。
演奏しているカットは、羽生の気のいいオジサンが1人で経営しているライブハウス兼スタジオで、アクセスがとんでもなく悪い素敵なスタジオです。
何卒ご視聴を…!