おすすめ絵本
ギターのしょうです。
年度末っすね。なんか慌ただしくてやだ。
出来るなら一生慌ただしくしたくない。
バンドに大きな動きはないので趣味の話。
絵本が結構好きである。
子供の頃から好きだったし、今もたまに気になったやつは買ったりする。
いくつかオススメをご紹介。
ネタバレはがんがんします。
まあ、何年も前の作品だってことで。。
「アライバル」
大好きな絵本作家ショーン・タンの代表作。
文章はなく絵だけでストーリーが進むまさに絵本。
ショーン・タンの作品はどれも根底に「移民」のテーマがあるけど、中でもそのテーマが色濃い作品。
ある街に移住してきた家族のお話し。
登場人物達は様々な理由で街に移住してくる。
みんな辛いし、悲しい。幸せだった過去に縋りたい。
それでも、苦労しつつも新たに居場所を作っていく。
生涯ベスト級に好きな作品。
特に説明もなく、当然のように存在するへんな生き物が超かわいい。
読み終わるととんでもなく優しい気持ちになる。人に親切になりたいなーと思う。
どちゃくそ落ち込んだときに読むと少し救われる。
まぁでも「移民を全然受け入れない」でお馴染みの日本に暮らす身としては複雑な気持ちになる部分も。牛久の入管の悲惨な現状を考えると尚更。。
やや、大人向けの内容だけど、絵が素晴らしいので子供でも楽しいんじゃないでしょうか。
「訳の分からないまま、訳の分からないものに触れる」のは個人的に大事な事だと思う。年齢とともにそういう機会も少なくなるし。
ショーン・タンは他の作品も素晴らしくて人生観に関わるレベルで影響を受けてる。
全部おすすめ。まじで外れなし。
「セミ」は全社会人必見。
異文化交流に興味がある方は「Eric」をぜひ。
「やっぱりおおかみ」
これも大好き。これは全世代楽しめると思う。
ゆりかごから墓場まで。。
ストーリーは
ひとりぼっちの狼がうさぎの街やらヤギの街やらを訪れるんだけど、案の定、狼を見るなり一目散に逃げられる。
孤独感に苛まれる狼はどうするのか?
結末というか結論がめちゃくちゃロック。ヒップホップ的ともいえるかも。
「自分らしくあること」についての話。
この絵本の素晴らしいのは狼が自分で考え、自分の意志で自分を受け入れるところ。
都合の良いメンターみたいなのは出てこない。
かっこいいぜ!
狼の口癖「け」が絵本の雰囲気と相まって素敵すぎる。
「かいぶつになっちゃった」
なんで好きなのかよく分からない。
ある時、小鳥が怪物を発見。
動物たちに「やべーぞ!」みたいな報告をする。
動物たちは対策として、ブレーメンの音楽隊のノリで重なり合って怪物の振りをして撃退を試みる。
オチを言ってしまうと小鳥の見間違いで、本当は怪物なんていなかった。怪物の振りをしていたはずが動物たちは一体化して本当の怪物になってしまう。
ストーリーだけ見ると悲惨なことこの上ないのだけれど、なんか絵がひょうきんで哀愁はあるんだけど悲壮感はそんなにない。動物時代のことは忘れちゃうので不幸とも言いきれないし。ちょっとテンションが変な感じで面白いです。
元凶の小鳥だけ怪物にならないんだけど、なんか小鳥の方が辛い気もする。
以上!気になる絵本があればぜひ!
逆におすすめがあれば教えてくださいまし。
ではまたー。
連帯責任 - you still awake